“どこか白い眼”で見られ、「万丈さんは自由でいいですね」と言われ続けたリクルート時代
仲山進也氏(以下、敬称略):万丈さんとは、楽天市場に出店している「壁紙屋本舗」の濱本廣一さんが「おもろい人がいるから紹介するわ」と引き合わせてもらって、3人で飲んだのがきっかけでしたよね。2014年の年末でした。
島原万丈氏(以下、敬称略):濱本さんとは、中古住宅をリノベーションする提案を早くからやっていた者同士のつながりがあって。仲山さんとは初対面の瞬間から、お互いの働き方に共感して、「僕たち、同じですね!」と盛り上がったのを覚えています。
仲山:その日に万丈さんがFacebookにアップした投稿が出てきましたよ。読者の方のために読み上げますと・・・。
楽天大学学長の仲山さん。組織に属しながら、自由にご機嫌に仕事する。影響力のある大企業という装置を使って世の中にバリューを出す、会社と個人のWin-Win。こういう考え方を実践している同志に出会えた。リクルート時代、『万丈さんは自由でいいですね』と言われ続けた。けれど誰も同じような働き方をしなかったのは、本当は誰もいいと思ってなかったということだ。どこか白い眼で見られていたのだということも知ってる。その意味で俺は孤独だった。けどもう孤独ではない。ほんまありがとうございます。
島原:懐かしいですね。
仲山:これまでインタビューしてきた方々のお話を反映しながら、今のところ導き出しているトラリーマンの共通点というのがありまして、こんな感じです。
島原:なるほど! 思い当たるのが多いです。
仲山:まずは、現在の万丈さんの仕事内容や働き方から聞かせてください。
島原:不動産ポータルサイトHOME'Sを運営するLIFULLという会社が2013年7月に設置した「LIFULL HOME’S総研」で所長という役職で働かせてもらっています。その前はリクルートの住宅総研で8年ほど、やはり住宅市場の調査研究とその結果に基づく提言活動に携わっていました。現在の職場環境としては、社内の専任スタッフは僕を含めて2名しかおらず、別々に活動しています。私は外部スタッフと連携しながら、年に1冊、調査レポートを作っています。