あらためて製造業の課題を振り返ると、大手製造業では、新規事業や海外への展開を視野に入れているものの、現行業務に忙殺され、リソースや打ち手が足りないことがネックになっている。そして中小製造業も、やはりリソース不足が課題だ。だが、想像以上に多様な業務の自動化を実現していくRPAは、国内製造業が抱えるこれらの課題を解決していく存在になるだろう。
RPAは、事業の前向きな展開のために導入されています。RPAは、さらなる付加価値の向上、新しい事業へのチャレンジ、既存ビジネスの効率化を実現する、大きな武器であり、競争力を高める源泉なのです。(安部氏)
また「RPAの世界では、日本は先進国」と語る安部氏。コーポレート業務を本社に集約している日本では、RPA導入後の展開がスムーズであるという。事務業務だけでなく、企画・製品戦略などでも活用されている。