ブロックチェーンやAIが、ボトムアップでの「ビジョンづくり」を支える基盤となる
佐宗:日本は成熟国で、今後は人口減少していく国だからこそ、テクノロジーに対する捉え方も変わらなければいけませんよね。基本的にテクノロジーが社会を変えるというのは確かですが、それを支えているのは、スケールによる単価の下落です。今まではあるテクノロジーが浸透していくと利用者が増えるために単価が下がってきて、さらに社会に浸透していったんです。
けれど、今後は人口が減っていくので、「利用者が増えて単価が下がり、さらに技術が社会に浸透」という前提が成立しづらくなくなります。そうなると、必要なのは「こうありたいから、テクノロジーをこう使おう」という思想ですよね。つまり、それは文化づくりと同義なんです。