食のテクノロジーを広く活用するにはオープンなデータが必要。誰が管理し、どのように公平性を保つかがカギに
それぞれの自己紹介が終わったところで、渡辺氏は総務省の「新時代家族」に登場する三つ星マシンに言及。これは、AIがその場に応じた適切な料理を作ってくれる未来を描いたものだ。
本来、国の食に関する管轄は農林水産省である。が、岸氏は「総務省の政策領域にこだわらない」を前提に、1人暮らしの高齢者のライフスタイルを起点に考えたと背景を語る。経産省の伊藤氏も、経済活動の有無にかかわらず健康寿命を延ばすひとつの手段として、食に関連する話題が省内に挙がることがあると話した。食というテーマは、組織という枠を越えてさまざまな立場から考えていくべき事柄であることがうかがえる。