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日本流ティール組織とは

次世代型組織『ティール組織』の3つの特徴──実務的な要点を掴んで、小さな一歩を見つける

第1回

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 2018年1月に邦訳が刊行されて話題になった『ティール組織』。実際にティール組織に移行したいと志向した場合、何が大切になるのでしょうか。  本連載では、ティール組織の前段階の"土台づくり"の大切さと、結果的に、"土台づくり"に繋がる日本企業での取り組みの概要を実務的なアプローチからお伝えします。今回はその前提として、ティール組織も含まれる「5つの組織のモデル」と「ティール組織の3つの要点」について説明していきます。

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図で示す5つの組織モデル―経営の重心がどの組織モデルに置かれているのか

 2014年、ベルギー人のフレデリック・ラルー氏が「Reinventing Organizations(組織の再発明)」を出版しました。この本には、人の発達段階を組織に適用した「5つの組織モデル」が記載されています。5つの組織モデルからは、これまでの組織の発明の歴史も理解することができます。

 5つの組織モデルでは、それぞれの組織に色を付けて、説明をしています。組織の色は、RED(レッド)、AMBER(コハク)、ORANGE(オレンジ)、GREEN(グリーン)、TEAL(ティール:青緑)となっています。

 本コラムでも、その考え方をもとに、便宜上、それぞれ、レッド組織、アンバー組織、オレンジ組織、グリーン組織、ティール組織という呼び方で記載しています。色分け自体は、ケン・ウィルバー氏のインテグラル理論に基づいており、人の意識の段階を色付けしているものです。「5つの組織モデル」の概要は以下になります。

 5つの組織モデルを考える上で大切なことは、5つの組織モデルに安易に優劣を付けるのではなく、レッド組織以降の段階がそれぞれに順応している特定の文脈についての理解をすることと、その段階では乗り越えることが難しいことについて理解をすることが重要となります。ティール組織がレッド組織以降の組織モデルと分離しているのではなく、それらを内包していることも、このことを示しています。

 現実には、1つの組織に、多様な組織モデルが共存していることも多いため、安易に色付けをするのではなく、その組織が、経営の重心を、どの組織モデルに最も置いているのかを考えることが大切になってきます。

 次ページからは5つの組織モデルの要点をお伝えします。

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この記事の著者

吉原 史郎(ヨシハラ シロウ)

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