ALifeをテーマに研究者と他分野をつなげるためのプラットフォームを
2016年7月。2年後のカンファレンスが日本で行われることが決定した直後に、池上、岡、青木の3人は、ALifeをテーマに研究者と他分野をつなげるためのプラットフォームとして「ALife Lab.」をスタート。今年のカンファレンスを主導しただけでなく、ALifeの理論と技術を学ぶスクールプログラム「School for ALife」やもともと青木が主催をしていた「Art Hack Day」を通して、研究者はもちろん、アーティストやエンジニアとともにALifeについて考える場をつくっている。
また2017年には、3人はALifeの知見を使った共同研究・受託開発をするための企業として株式会社オルタナティヴ・マシンを創業。「あらゆるものに生命性をインストールする」、そして「あらゆるものに生命性を見出す」ことをミッションとする研究者集団であり、池上、岡の研究室のほか、東京工業大学地球生命研究所、北海道大学、名古屋大学、沖縄科学技術大学院大学、サセックス大学、トロント大学、ビンガムトン大学のALife研究者13名がパートナーとして参加する。これだけのALife研究者が集まる企業は世界にも類がない、と青木は言う。彼らは現在、建築や都市デザイン、物流、組織のデザインといった分野で、大学や企業と共同研究・開発を進めている。