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人工生命(ALife)とは何か

人工生命(ALife)とは何か──AIや生物学との違い、「都市デザイン」や「組織」への応用

「人工生命(ALife)」とは何か:第1回

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 コンピューターの歴史と密接に関係し、数学を用いて普遍的な生命現象の原理を探求しようとする「人工生命」という研究分野がある。私は、その人工生命の理論や情報技術を社会応用するために「株式会社オルタナティヴ・マシン(英語名:Alternative Machine Inc.)」という研究者集団の会社を複雑系科学/ALife 研究者の池上高志とウェブサイエンス研究者の岡瑞起と共に起業した。  今後Biz/Zineで続くインタビュー記事や連載を始める前に、本コラムではまず一見わかりにくい人工生命について、生物学や人工知能との違い、社会応用例を紹介しながら説明していく。

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「人工生命(ALife)」とは何か?

 皆さんは、「人工生命」という言葉を聞くと何をイメージするだろうか?

 「ブレード・ランナー 2049」の公開が始まったが、ひょっとするとその映画内に登場するレプリカントと呼ばれる人造人間や、古くはフランケンシュタインなどSF映画に登場するような人から生み出され悲しい運命をたどる生き物たちを想起するかもしれない。そんなSF映画の影響からか、そもそもの名前が持つインパクトの強さからなのか、いずれにしても様々な先入観を持っている読者も多いと思う。

 人工生命とは、平たく言えば、「生命とは何か?」を研究する分野である。英語では、Artificial Life、略してALife と呼ぶ。下記のように主な研究は13テーマあり、生命という複雑なシステムを扱う研究の性質上、関連する学問や研究分野は多岐にわたる。ALife は、生物を構成する物質そのものにとらわれるのではなく、その背景にある生命の成り立ちや仕組みなど生命現象の原理に迫ろうとしている研究分野なのだ。誤解を恐れずに言えばメタ的な生命の形、もっと言えば自律性や進化などを生み出す、まだ誰も見つけていない「生命のOS」を発見しようとしている。

人工生命の主な研究テーマと関連研究

 ALife の考え方やアプローチをもう少し理解してもらうために、まず歴史を少し紐解き、その後、多くの人が疑問に思う「生物学との違い」や「人工知能との違い」について解説していく。

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この記事の著者

青木 竜太(アオキ リュウタ)

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