クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を提供しているSmartHRは、20代~60代の企業で働く男女590名を対象に「働き方改革と紙を使った作業の実態」という調査を実施した。その結果、ほとんどの企業で働き方改革に向けた施策を実施しているものの、紙を使った作業「紙対応」が多い回答者は、働き方改革の効果を実感していないという結果になったという。
「紙対応」の作業量が多いと回答したのは、人事や労務、総務といった、バックオフィス職に多く見られた。
また、全回答者のうち、人事労務職対象で特に負担に感じる「紙対応」を尋ねたところ、最も多い29.7%が「年末調整作業」と答えたという。人事労務職は、年末調整作業が行われる10~12月には、1日10時間以上働く人が年間で最も多いという結果になった。
年末調整の「紙対応」に追われる人事労務担当者からは、「数百名分の年末調整を数名で処理しなければならないため、人手が足りない 」「書類の配布・回収や記入ミスの訂正が面倒」、「期限内に書類がなかなか集らず作業が止まってしまう 」「紙ベースでの配布・記入・回収・入力・計算・保管の一連の流れが原始的で面倒」といった声が挙げられという。