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ABEJAがテクノプレナーと共に目指す未来に必要な「技術の進化」と「ビジネス層のAI人材」とは?

ABEJA主催「SIX(シックス) 2019」セミナーレポート Vol.2

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 株式会社ABEJAは3月4、5日にAIに関する最新事例や活用技術を紹介するイベント「SIX 2019」を開催。2018年2月に開催した前回の倍以上となる約8000名の申込登録があり、2日間で約5200人が参加した。開発者向けの1日目に続き、ビジネスパーソンを中心とする幅広い層に向けた2日目は、基調講演にイベントのメインテーマである「〜技が共創し、藝があつまる〜」を掲げて株式会社ABEJA代表取締役社長の岡田陽介氏が登壇。新しい技術を用いて社会実装を推進する「テクノプレナーシップ」について熱く語った。さらにビジョンに共鳴するゲストの講演も加わり、AI/ディープラーニングにおける様々な組織・企業の協創とエコシステムへの参画を訴えた。

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岡田氏が語る、AIの社会的実装のための“テクノプレナーシップ”

未来はもう既にここにある。ただ均等に普及していないだけだ。

 SF作家ウイリアム・ギブソンの引用からセッションがはじまった。

 AI/ディープラーニングのトップランナーとして注目される株式会社ABEJA。その代表取締役社長の岡田陽介氏は、コーポレートメッセージとして掲げた“ゆたかな世界を、実装する”を実践する上で、“テクノプレナーシップ”の重要性を強調する。ABEJAの定義する“テクノプレナーシップ”とは、アントレプレナーシップを原動力に、テクノロジーによるイノベーションとリベラルアーツによる問いを循環させ、非連続な社会改革を実現させるというもの。冒頭の言葉にある“既にある未来”を実現するものだ。

 その“テクノプレナーシップ”に則り、AIやディープラーニングが今扱うべきテクノロジーとして重要なのか。その理由として、岡田氏は日本の経済成長を取り上げて説明する。日米を比較したとき、GDPに対するICTへの投資割合は、同等か日本がやや勝る。しかし、順調にGDPを成長させてきた米国に対して、日本は低迷を続けている。これはいったいなぜか。その理由を示唆するものとして、岡田氏は、かつては日本企業が占めていた企業時価総額ランキングの上位を、AmazonやGoogleなどAIに投資している米国のIT企業が席巻していることを紹介。岡田氏はAIへの投資の少なさを懸念し、同時にポテンシャルの大きさを強調した。

AIとディープラーニングはガートナーのハイプサイクルでいえば、幻滅期に入りつつあるといわれていますが、真価は十分に理解されています。これからは実際に実装するために仕組みとしてのAI PaaSなどが多数登場し、これから社会実装のピークに向かってくると考えられています。

 そうしたピーク到来に先駆け、ABEJAは2012年9月の創業以来、AI/ディープラーニングの研究に注力し、投資をし続けてきた。2018年2月の「ABEJA SIX2018」でマイルストーンともいうべきAI PaaS(Platform as a Service)「ABEJA Platform」を発表し、様々な産業や企業へAI実装を実現させてきた。

株式会社ABEJA 代表取締役社長 岡田陽介氏株式会社ABEJA 代表取締役社長 岡田陽介氏

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