イノベーションエコシステムのために「可視化」「言語化」の方法を学ぶ
イノベーション関連の国際会議にも参加する鈴木氏が日本でもっとも不足していると痛感していることは、「価値観を他人に伝えて共有するための活動(チャート化、可視化、言語化)」だという。
やはり、多様な人が集まるヨーロッパ、アメリカ、アジア全土は、共通認識のための可視化がやはりうまい(鈴木氏)
たとえば、世界一予約が取りにくいといわれるレストラン「Noma」が掲げた「新しい北欧料理(Nordic Cuisine)のためのマニフェスト」10項目は、一レストランの成功にとどまらず、北欧全体の食産業、食文化の変革を促している。「デンマークかぶれ」を自認する八木橋氏は、その創業者の一人であるクラウス・マイヤー氏と話した経験から「マニフェストを作ってオープンにして共有する、言語化がどれだけ強力か」を感じたという。