組織開発は「解像度を揃えていく」仕事、マネジメントは「アンテナを立たせる」仕事
小向:これまでの経験から、組織開発というのは「組織の中にいる人たちが見ているものの解像度を揃えていく仕事」だと、最近思うようになりました。会社の中にはさまざまな課題がありますが、そのどれもが当事者にとっては切実な問題です。しかしながら、私たちはすべてを同時に解決することはできませんし、組織にとって取り組むべき優先順位もあります。
そこで大事なのは「いま会社にこういう課題があるけど、この半年間はこういう理由でこれに取り組むよ」という状況の説明と約束です。この状況を理解させるには、社員みんなに経営的なものの見方をしてもらう必要がある。これが「解像度を揃える」ことであり、より高いレベルで「アンテナを立てる」ということでもあるのかなと。