事業プランやアイデアにおいて最優先に検証すべきは“顧客”と“課題”
まず1つ目の要因である「評価すべき観点/項目や検証すべき仮説が設計できない」の対処法について詳細に解説します。アイデアを適切に評価/検証するために、まずはアイデアの構成要素を分類し、検証できる単位にブレイクダウンする必要があります。前回の「リーンキャンバス」でも触れた通り、アイデアの骨格は、誰の・どんな課題を解決することを目指すのかという“顧客”と“課題”の観点と、その課題を解決するためにどのような価値を提供するプロダクトやサービスを開発するのかという“解決策”の観点に分類されます。
まず優先されるべきは、“顧客”と“課題”の検証です。なぜなら、解決することで大きな価値を生む、つまり事業としてのポテンシャルが高い“質の高い課題”を設定できているかどうかがアイデアの根幹であり、質の低い課題に対して最適な解決策を講じたとしても、事業として成功し大きく成長していく可能性は非常に少ないからです。そのため、まずはアイデアにおいて設定されている“顧客”と“課題”に関する仮説を検証していく必要があります。そしてその基本的な考え方や観点をまとめたのが下記の図です。