NTTデータ経営研究所、追手門学院大学社会学部スポーツ文化コース上林研究室、ウフルは、スポーツ観戦者の楽しさ・エンゲージメントの定量化を目的とした実証プロジェクトを実施した。
今回の実証実験の結果、スポーツアリーナという環境とプロスポーツの実際の試合という条件下において、IoTセンサーによる観戦者の状況の調査に成功。観客席のエリア別の音声データを収集・解析し、各観戦者が接している観戦環境の差を定量的に明らかにしたという。また、試合の撮影映像との突合により、観戦環境の変化と試合の状況などとの関係についても分析。魅力的なゲームシーンやゲーム演出の特定など、スタジアム・アリーナをより魅力的に変貌させていくうえでの第一歩となったとしている。
今後は、設置するセンサーの種類を増やして、観客の脳波、表情、姿勢、動作といったようなデータの取得対象を拡げていくという。加えて、センサーで取得した客観データと、インタビュー調査・アンケート調査による主観データの相関を調べるなど実証研究としての精度を高めていく予定。
実証実験の内容
- 実施場所:アリーナ立川立飛
- 実施期間:2018年10月~
- 実施日 :Bリーグ所属のプロバスケットボールチーム「アルバルク東京」のホームゲーム
- 調査方法:アリーナ観客席に環境調査センサーを設置し、タイムアウトなどを含む試合観戦中の観客の反応データを収集。