現在最先端として普及している機器の萌芽は30年前に存在していた
その頃に紹介されたのVR機器としては、たとえばこんなものがある。VRという言葉を最初に使ったジャロン・ラニアー率いるVPL社では、エアギターで演奏したら、実際に音が出るようなデバイスを作った。これは、指の動きをトラックしてコンピューターに認識させるものである。
また、電話会社のパシフィックベルは、動きこそ今と比べてぎこちないものの、CGで作られた仮想空間のなかで3Dのテレビ会議をしているようなシステムを試作していた。AT&Tや松下電工も、3Dで同じ部屋に仲間がいて通信するようなシステムを作っている。