平成30年9月に国税庁が公表した「平成29年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均年収は432.2万円(男性531.5万円、女性287.0万円)となっており、ハイクラス人材を象徴する年収1,000万円以上の人はわずか6%程度という結果が出ている。「iX」では継続的に、このような希少価値の高い1,000万円プレイヤーのさまざまな実態や特徴を、独自に調査する予定だという。
今回は、年収1,000万円~1,100万円未満のビジネスパーソン(以下1,000万円プレイヤー)と、日本の平均年収層である年収400~500万円未満のビジネスパーソン(以下、平均年収層)を対象に、「定年後の不安」について調査。
調査結果サマリー
(1)年収に関係なく「定年後に不安を感じている」が多数 1,000万円プレイヤーも、7割以上が不安を感じている!
1,000万円プレイヤーと平均年収層に、定年後への不安の有無を調査。全体では78.7%、1,000万円プレイヤーでは72.5%が不安を感じていると回答。最近話題となっている「老後2,000万円問題」の影響しているのか、年収を問わず、非常に多くの人が不安を感じていることが判明。
(2)定年後(65歳以上)でも働き続けたいと思う 1,000万円プレイヤーは平均年収層より多い約4割!
働き続けたい年齢という項目では、1,000万円プレイヤー・平均年収層ともに「65歳以上70歳未満」を希望する人が最も多いことが判明。1,000万円プレイヤーにおいては、38.3%が定年以降(65歳以上)も働きたいと回答しており、平均年収層の28.0%に対して、10.3%多い結果となった。
(3)今の仕事をずっと続けたいと思う1,000万円プレイヤーが7割以上!
今の仕事をこれから先も続けていきたいと考えているかという調査項目では、1,000万円プレイヤーの73.6%が続けていきたいと回答。1,000万円プレイヤーの多くが、現在の仕事内容に満足していることがうかがえる結果となった。
調査概要
- 調査期間:2019年8月
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対象:一都三県(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県)に住む会社勤めのビジネスパーソン男性(役員経営者、フリーランスは除く)計800名
・① 30代~50代で年収1,000万円台(1,000万円~1,100万円未満)400名
・② 20代~40代で年収400万円台(400万円~500万円未満)400名 - 集計方法:分析においてはウエイトバック集計を行い、総務省「就業構造基本調査」2017年全国を性年代別、雇用形態別割合にあわせて補正したうえで分析することで、妥当性を担保。
- 調査方法:インターネットによるアンケート回答方式