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宇田川先生初の著書『他者と働く』対談

健全な組織が持つ「変えない本質」と「日々のアップデート」──マネジメントが担う「ギャップの設定」とは

ゲスト:Sansan株式会社 執行役員CTO(Chief Technology Officer) 藤倉 成太氏【後編】

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健全な組織が持つ、本質を変えないミッションのアップデート

宇田川:外資系の会社に勤めている人だと、僕の本について「そんな面倒なことをしなければいけない会社なら、辞めればいいじゃないですか」と言う人もいるんですよ。でも、その人の会社でだって「話を通す」ということはやっているはずなんです。本当にダメな会社なら辞めた方がいいし、本の中には「撤退が大事」ということも書きました。でも、自分なりにいい仕事をしていくために周りに橋を架けていくということをやっていくと、撤退しなきゃいけない場面というのは思ったよりも限られてくると思うんですよね。もちろん良い組織を作るのはマネジメント側の責任ですが、それ以外のどんな立場でも自分から始められることというのが、あるはずです。それはSansanに行こうが、大手SIerに行こうが、同じことですよね。

藤倉:人が二人いればそこに組織が生まれるので、誰の周りにも小さくても組織というものがあるんです。自分はそこに影響を与えているし、問題が起きればそれを解決する責任もある。それはどんな立場でも同じですね。

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