本オープンラボでは、日本でも稀なキャリア5Gとローカル5Gのハイブリッド開発環境を備えている。パートナーとの共創を一層深めながら、新たな製品やサービスを生み出し、社会価値を創造していくもの。一般的なオフィス環境や工場などの製造現場、屋内外の連携などを想定した5G活用の実証実験を行うとともに、ローカル5Gの優位性の実証など、広く知恵と技術を集めて実用化に向けた共同実験の場として、今後さまざまな業界のパートナー企業や大学など研究機関にも提供していくとしている。
3社の役割と提供価値
1. コニカミノルタ
写真・カメラ事業で長年培ってきた光学・画像のコア技術にIoTとAI技術を組み合わせた「画像IoT/AI技術」で顧客課題を解決する新規事業の創出を進めている。今後は、この画像IoT技術と5G技術をかけ合わせることで実現出来る"高画質動画の高速AI処理"によって、オフィス、製造現場、医療・介護、農業、エンターテインメントなどさまざまな分野で、かつてない生産性向上や安心・安全、驚きを新たな価値として提供することを目指す。
2. KDDI
コニカミノルタ、NECの共創パートナーとして、本オープンラボ内にて、au 5G基地局を設置し、コニカミノルタの画像IoTとKDDIのアセットを掛け合わせ、オフィスなどにおけるユーザーにとっての新たな「価値」に着目したサービスデザインなど、スマート社会の実現に向けた取り組みを共に推進していく。
KDDIはクラウド基盤とキーテクノロジーである5Gをベースに、コニカミノルタとKDDIのアセットを有機的に融合することで、リアルとバーチャルの垣根を超えるイノベーションや、新しい体験価値創出に向けた提案を共創していく。
3. NEC
ローカル5Gのネットワーク装置 (基地局、コア) を設置し、ローカル5Gを実際に体感し、検証できる環境を構築する。この環境を通して、コニカミノルタやコニカミノルタの顧客事業のDX化を支援。さらにNECは、AIを中心としたICT技術、5G以外も含めたネットワーク技術とコニカミノルタの画像IoTを活用し、社会課題解決に向けたイノベーションの創出に取り組む。
3社の共創により、早期の5G技術を活用したビジネスの創出に取り組む。
Innovation Garden OSAKAとハイブリッドの5Gオープンラボについて
2019年8月、画像IoT/AI技術開発の関西地区における本格的拠点展開のため、梅田駅・JR大阪駅前グランフロント大阪に「Innovation Garden OSAKA Front」を開設。今回、高槻に新設する「Innovation Garden OSAKA Center」は、ハブとなる拠点として機能し、画像IoT/AI事業開発およびお客さまやパートナー企業とのオープンイノベーションを推進する。