ビジョンも目的も、変化するものと考えて検証する
藤田:目的とビジョン、未来を洞察した上での新しい世界観、それらを達成するための戦略が企業内で一貫していることの重要性が示されました。「目的」は「ビジョン」とよく混同されますが、ここでは「Ultimate Purpose」や「北極星」と表現できるものを指しているんですよね。
山脇:どちらかといえば、ピーター・ドラッカーの『マネジメント』でも語られている「What is Our Business?」に近いものだとも言えます。この問いへの答えは「ビジネスは10年もてばいいほうだ」とドラッカーは言っています。1970年代前半にそう書いているので、今の事業環境では3年か4年もてばいいんじゃないでしょうか。