歴史的事業の売却も辞さないデュポンの「トランスフォーメーション文化」
石橋:先ほど医療分野の事業売却の話もありましたが、『ワールドクラスの経営』ではデュポンの事業トランスフォーメーションの歴史が印象的に語られていましたね。
橋本:おそらく「変わることが常」というのが一番違うところなのだと思います。日本ではむしろ「現状維持」が前提になっている会社も多いですが、デュポンの場合は事業ポートフォリオに限らず、日々の仕事にしても「チェンジ」が当たり前で、同じことをずっと続けていることはすなわち衰退・後退である、というスピリットがあります。