特殊詐欺にみる行動科学の悪い応用例
行動科学の悪い応用例に分類される明確なものとして、オレオレ詐欺や振り込め詐欺などの消費者詐欺があります。詐欺における心理学や経済学等の応用については、大学の研究チームに加え、日本銀行等が調査を行っています。
ナッジで用いられるメッセージングや言葉の選択と同様、詐欺の手口においても、言葉やメッセージがもたらす思考への影響が悪用されています。日本銀行情報サービス局内・金融広報中央委員会による「行動経済学を応用した消費者詐欺被害の予防に関する一考察」によると、最も詐欺に使用されている手法は「説得的話法」でした。