好奇心を刺激する「問い」が創造の起点になる
小田:『進化思考』では「関係性こそが良いデザインの本質である」とも述べられています。関係性という目線で身の回りのものを捉え直してみると、過去にどんな変異と適応があってそれが生まれてきたのかが見えてきますし、これからどんなものが生まれてくるのかという発想にもつながります。
ただ、関係性に目を向け、変異という前例のないものを面白がるということは、強い好奇心がないとできません。その力を人間は本来的に持っているはずですが、現代社会に生きる大人は失ってしまっているように思えます。太刀川さんはそれを、どうやって取り戻すことができると思いますか。