この取り組みは、欧州の統括会社であるトヨタマテリアルハンドリングヨーロッパ（以下、TMHE）のもとでおこなわれた。5つの生産工場を含む、21カ国33事業所が使用する約5千万kWhの電力を、再エネに切り替えたという。

　各拠点のエネルギー事情に応じて、「水力発電や風力発電由来の再エネへの切り替え」「太陽光パネルによる自家発電」「再エネ証書の購入」の3つの方法から最適なものを導入。欧州全拠点での再エネ電力100％導入は、産業車両業界では初となる。

　また、TMHEの生産子会社であるトヨタマテリアルハンドリングマニュファクチャリングスウェーデンでは、再エネ電力に加えてバイオガスを導入するなどして、2019年8月、工場からのCO2排出ゼロを達成した。

　今後、TMHE傘下の残る事業所でも、ガスなどの燃料について、バイオガスや再エネ電力等へのエネルギー転換を推し進め、2030年に全事業所からのCO2排出ゼロ、欧州産業車両事業のカーボンニュートラルを目指していくという。