長期視点の成長戦略を上場ベンチャーから発信し、理解の醸成を
嶺井氏、鈴木氏がレポートの概要を説明した第1部に続き、第2部では経産省の安藤氏を加えて「ベンチャーが上場後も成長を続け、日本からイノベーションを起こし、新産業を創造するには」をテーマに議論した。
冒頭、レポートの感想を求められた安藤氏は「上場447社のうち、時価総額5000億円に達したのが2社で、1兆円越えはゼロ。なかなか成長できていないとは思っていたが、ファクトとして示されたことで、改めて衝撃を受けた」とコメント。「イノベーション創出、ユニコーン企業創出をテーマに、これまでもさまざまな議論や政策立案をしてきたが、それらはすべてオールパッケージとしての産業政策。本日の議論の中心である、いわゆる『上場ベンチャー』のみに特別にフォーカスしたことはなかった」と振り返った。