デザイン経営を実装する体制作りのポイント
──では、従業員へのパーパスの浸透を前提としつつ、実際にデザイン経営を導入する際、企業はどこから着手すればよいのでしょうか。前回は、デザイン経営とはパーパスを核として「価値創造」と「組織文化」のサイクルを回していくとご説明いただきました。
永井:どこから手をつけるかは、企業の状況により異なります。パーパスが明確でなければ「パーパス」から掘り下げるべきですし、新規事業をテコに組織を変えるのであれば「価値創造」から、組織文化の醸成が優先であれば「組織文化」から始めた方がいいです。また、人員や予算が許すなら、同時並行で実施してもいいでしょう。強いて言うのであれば、企業にあわせてデザイン経営の導入計画を立て、実行を担うプロジェクトチームを立ち上げることから始めるべきです。