小さな変化の積み重ねが革新につながり、新たな伝統が生まれる
木村:大上段に「DXだ」「全部変えていきます」と言うと、受け取る方は実感がわかないし、抵抗を感じますよね。「こうすると美味しくなるね」というふうに、身近なところで階段をのぼらせてあげることが必要なステップなのだと思います。
宇田川:小さいことの積み上げで変わっていくんですよね。こういう話をすると「破壊的なイノベーションが必要なのに、そんな小さなことを言っている場合ではないんじゃないか」と言われることも多いです。でも、小さな積み重ねをしないから、組織の慢性疾患の中で逆にスピードが遅くなっていると思うんですよね。ちょっとずつ変わっていって、気づいたらすごいとこまで行ける、というのが本来のやり方ではないでしょうか。そのときに、過去から受け継いできた強みも生きるのだと思います。