各活動のポジションを認識し、自身のベストバランスを考える
入山:
組織の問題もあるけど、個人の問題もあるかもしれないですね。
この図4(チクセントミハイ博士の講演資料)では、仕事だけでなく家庭問題や読書、趣味などの生活におけるあらゆる場面の心理ポジションを表すものとして紹介されていました。人は24時間すべて「フロー」でいられない。すなわち、「くつろぎ」「退屈」などの時間もあるからこそ、一部が「不安」「心配」のポジションであっても耐えられる。つまり、日本人のビジネスマンがリスクを取れないのは、別の部分で「不安」「心配」を抱えていて現状がいっぱいいっぱいだから、という仮説も立てられますね。