非対面・非接触の課題を解決する「データフィールドワーク」
ビジネス人類学の課題も明らかになっている。通常のフィールドワークは、調査者が長期間フィールドに滞在し、インフォーマント(特徴のある動きをする人物や要素)と時間や場所を共有しながら調査を行う。この同時性・同所性の制約のために、基本的に「今・ここ」だけが調査対象となるという制約がビジネス活用での課題であった。また、コロナ禍においては、さきほどの事例のように家庭でのフィールドワークを行うことが、難しい場面も多々あるという。
アイデアファンドでは、ビッグデータをフィールドに見立てて仮想的なフィールドワークを行う新しい手法を開発。これによって、調査の適用範囲の拡大、調査コストの削減が可能になった。