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事業開発の意思決定を突破するアプローチ

3段階のステップで進める新規事業構想──事業の現在位置を知り、次の打ち手に迷わないためのアプローチ

第2回

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 「事業開発と意思決定」をテーマにした本連載。前回は、事業構想において社内の意思決定を突破するために、「確信」と「確証」を作り上げることを目指しましょう、ということをお伝えさせていただきました。第2回となる今回は、今まさに事業構想の最中にいる新規事業担当の皆さんが、ご自身の事業に置き換えて次の一手を考えるための助けとなる内容をお届けします。

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事業の現在位置を知り、次の進み方を決めることで迷子から抜け出せる

 前回の記事(第1回)でお話ししたように、私たちNEWh(ニュー)ではビジネスモデルを「持続的に成立することを示す事業の全体構造」と定義し、その構成要素をミクロの「顧客と課題」「提供価値」「仕組み」と、マクロの「市場・ターゲット」「戦略」「収益モデル・収支計画」の6つにして考えています。この6つの構成要素を埋め、確信と確証を作り出すことが事業構想のゴールです。

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 事業構想とは、これらの要素を整合性をもって組み上げていくものですが、ここで多くの人が迷子になり、「次に何をしたらよいか分からない」という悩みをよく伺います。

 迷子の主な原因として、事業ごとの起点によってアプローチが異なるため、どこに向かえばよいか分からなくなるといったことが考えられます。今回は、この問題を下記3つのステップに分解し解説していきます。

  • STEP1:事業構想の起点はどこか
  • STEP2:事業構想の現在位置はどこか
  • STEP3:事業構想で次に検証すべき部分は何か
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STEP1. 事業構想の起点はどこか

 事業構想の起点はさまざまですが、本記事ではよくある3つのパターンに分類してお伝えします。

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Business起点
  • 主な部署:経営企画部門などが主導する事業開発プロジェクトに多い
  • 起点:市場が明確に決まっている状態で始まる
Technology起点
  • 主な部署:技術、R&D系の部門主導でのプロジェクトに多い
  • 起点:活用するアセットが決まっている状態で始まる
Customer起点
  • 主な部署:営業やカスタマーサクセスなど、顧客と直接の接点を持つ部門主導での事業開発プロジェクトで多い
  • 起点:顧客/課題が決まっている状態で始まる

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この記事の著者

酒井 林太郎(サカイ リンタロウ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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