イノベーションを理解する3つの問い、適応課題の特徴
「技術的問題と見分けがつきにくい」適応課題の特徴
ハイフェッツ氏は、適応課題のもうひとつの特徴として「技術的問題とひとかたまりになっている」という点を挙げた。多くの場合、問題は技術的問題と適応課題の間にある。そのためリーダーシップの実践においては、問題のどこが技術的で、どこが適応的かを診断しなければならない。
このような問題を「厄介な問題(Wicked Problem)」と呼ぶ人もいれば、「複合的課題」や「イノベーションの問題」と呼ぶ人もいる。ハイフェッツ氏が「適応」という言葉を使うのは、イノベーションの過程を理解する上で、自然界から学ぶことが多いからだという。