「自律的モチベーション」を生み出すには
「自律的モチベーション」を生み出すのは、「外発的」アプローチの「強さ」では決してない。それは、与えられた目標やゴールをいかに自分のものにするか(内在化 internalization)で、その内在化は「有能感」と「自律感」の充足による。つまり、自律的モチベーションには有能感と自律感が必要なのである[5]。
「自信(有能感)」を持つためには、小さな成功を積み重ねること、そのために一歩ずつ行動することであるが、その一歩を踏み出すモチベーションは、「自律感」があるかどうかで「質」が変わってくる。そして、その自律感は「自分自身の選択で行動していると感じるかどうか」になる。つまり、小さな成功のための第一歩は何かを「選択」することから始まる。「人間の自由の中心にあるのは、選択するという経験」なのである[6]。