リスキリングは組織が実施責任を持って行う業務であり、スキルアップでもリカレント教育でもない
──ではあらためて、リスキリングとは何かについてご説明ください。
リスキリングという語はリスキル(reskill)という他動詞で使われることが多く、直訳すると「新しいスキルを再習得させる」という意味です。ですので、主語が組織、目的語が従業員になります。会社の新たな変革の方向性に向けて従業員に新しいスキルを身につけてもらうということで、組織が実施責任を持って行う「業務」です。これを個人の視点から見ると、リスキリングとは、新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、その上で新しい業務や職業に就くことだと、私はお伝えしています。