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モノが買えない時代の「サプライチェーン優先経営」

“モノが買えない時代”に企業がとるべき3つの対応策──経営層や他部門を巻き込む全社一体の調達購買改革

【第2回】

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【マルチ化】推進を阻む課題と認識すべき重要性

 2つ目の対応策は、複数のサプライヤから調達を行うマルチソース化や、同一サプライヤの複数拠点から調達を行うマルチファブ化、市場流通品など代替品を採用するなどといった、マルチ化だ。

 東日本大震災などの事案をきっかけに、国内では一時期BCP(Business Continuity Plan)の観点で、マルチソース化やマルチファブ化などを進めていこうという動きがあった。しかし、コスト増につながってしまうため、一部の事業・製品向けの原材料や資材以外では、あまり進んでいなかったのが実態だろう。

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野町 直弘(ノマチ ナオヒロ)

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