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KDDIとJR東日本、ロボットが自動で混雑回避・回遊販売を行う配送サービスの実証を開始

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 KDDIと東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)は、JR目黒MARCビルにて、防犯カメラの映像データをAI分析し、配送ロボットが自動で混雑回避や回遊販売を行うフードデリバリーサービスの実証実験を開始する。

 同実証は、「高輪ゲートウェイシティ(仮称)」のまちづくりをコアとして、両社が取り組む、場所や時間にとらわれない働き方・暮らし方を創出する「空間自在プロジェクト」の一環。実証を通して、都市OSとロボットプラットフォームとを連携させることにより、街のあらゆる場所で心豊かなくらしを可能にするロボットサービスを提供することを目指すという。

都市OSとロボットプラットフォームの連携イメージ<br/>[画像クリックで拡大表示]
都市OSとロボットプラットフォームの連携イメージ
[画像クリックで拡大表示]

 今回の実証では、「配送」にフォーカスし、まずはビル内に範囲を限定。都市OSで、ビルに設置された防犯カメラの画像をAI解析し、ロボットに人の密集度を伝えることで、最適なルートで移動ができるか、配送サービスを用いて検証する。

 また、JR東日本グループの商業施設と連携したフードサービスと、ロボットによる商品を時間通りに届けるサービスを組み合わせた、新しい食提供サービスづくりを目指すとしている。

実証のイメージ
実証のイメージ

 実証の概要は以下のとおり。

サービス概要

 JR目黒MARCビル内で勤務するオフィスワーカーが事前に注文した弁当を、時間通りにオフィスフロアまで配送するサービスのほか、JR品川駅のエキナカ商業施設「エキュート品川」で販売しているお菓子・軽食を、ビル内(ラウンジ・ロビー・フロアなど)の人の多い場所に移動して回遊販売するサービスを試験的に提供する。

配送サービスの流れ
  1. Webサイトから予約
  2. 商品手配・ロボット積み込み
  3. オフィスフロアへ配送
配送サービスの商品
  • 週替わりで「エキュート品川」で取り扱っている弁当を配送

検証項目

人の密集検知による走行ルートの選択

 都市OSがAI画像解析により人の密集度を算出し、ロボットプラットフォームに連携。ロボットプラットフォームにて、最適なルートを選択し、ロボットに指示する。同実証では、弁当配送の際は密集度が低いルートを、回遊販売では販売機会を逃さないよう密集度が高いルートを走行。将来的には、人の密集度に加えて購買データなどの様々なデータと連携させることにより、サービスの需要に合わせた効率的なルート選択の実現を目指す。

メーカーが異なる複数ロボットの協調制御

 配送ロボットに加え、メーカーが異なる警備ロボットも稼働。エントランスロビーで配送ロボットと警備ロボットが稼働する中、配送ロボットの走行を優先させる協調制御が可能か検証する。同実証を経て、複数ロボットの協調制御の検討を深度化し、将来的には様々なメーカーのロボットが自由に走行できるまちづくりを目標とする。

エレベーターとの連携によるフロア移動

 ロボットプラットフォームとエレベーターとの連携により、ロボットが人の介在なくエレベーターを利用し、異なるフロアへ配送することが可能か検証。同実証を経て、ロボットサービスと設備との連携を進めることで、将来的にはロボットがより多くの場所に行けるようになることを目指す。

期間・場所

期間
  • 2023年1月11日~27日まで
場所
  • JR目黒MARCビル(所在地:東京都品川区西五反田3-5-8)

各社の役割

JR東日本
  • 高輪ゲートウェイシティ(仮称)への実装を見据えた食提供サービス設計
  • ロボットとエレベーターの連携の実施
  • AI画像解析結果の活用
  • 警備ロボットの運用
KDDI
  • ロボットプラットフォームの企画実施
  • 都市OSの開発実施
  • 防犯カメラデータの解析
  • 配送ロボットの運用
  • フードデリバリーサービスのWebアプリ開発

 両社は今後、今回検証したロボット配送サービスに加え、都市OSと様々サービスとの連携を検討。また、街に多くのモビリティやロボットを活用したサービスを提供するプラットフォームを構築し、新たな購買・移動体験、ビジネス創出を目指すとしている。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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