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Zero to IPO 

「第三の敗戦」の克服に必要なスタートアップへの安定的な資金供給──徹底的にパクれば、周回遅れは好機

『Zero to IPO』出版記念対談Vol.1【琴坂将広✕朝倉祐介】後編

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「第三の敗戦」を克服するための安定的な資金供給

琴坂:現在の日本は「日本株式会社」の時代を卒業し、イノベーションを支援する新しい枠組みを真剣に考えるタイミングです。その一環としてベンチャー・ファイナンスも拡大する必要があります。銀行に眠っている大量のお金が健全に融資に回される状態に、日本を戻さなければなりません。

 高度経済成長期の日本の銀行にはお金が残っていませんでした。今では絶対にありえないような攻めた融資を、バンカーが気合いと胆力で熱狂的な稟議を書いて、関係者を説得して回り、それを実現するというあるべき姿がありました。内部統制、ガバナンス、レギュレーションなど諸々の事情によって難しくはなっていますが、VCなどとの協業から目利き力を再び獲得して融資する総量を増やし、リスクコントロールはポートフォリオで担保する。そうすることでイノベーションを継続的にもたらしてほしいですね。

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雨宮 進(アメミヤ ススム)

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