バリュージャーニーで描く、サービスの世界観と戦略
──藤井さんはデータ活用の前提となる「サービスの世界観」が重要だとおっしゃっていますね。それはどのようなものでしょうか。
藤井:最初に戦略に従ったサービス企画を決めたら、サービスの世界観を整備して、その方向へ向かって開発していく。これもいきなり最終形があるわけではなく、アジャイルに取り組んで、「UX」「ビジネス」「デジタル」という3つの観点から、いわばオーケストラの指揮者のように振舞います。サービスがリリースされたら、ユーザーとの接点や交流が生まれ、ここでやっとデータをどうするか考えられるんです。