三井物産は、ポルトガルのエネルギー会社であるGalpと、再生可能ディーゼル(以下、HVO)および持続可能な航空燃料(以下、SAF)の製造事業を共同で推進することに合意した。関係当局による許認可取得次第、共同事業会社を設立する予定で、出資比率は、Galpが75%、三井物産が25%になるとしている。
Galpは、シネシュ製油所を操業するポルトガルの製油事業者であり、近年、エネルギートランジション分野への投資を強化し、燃料転換の取り組みを進めている。同プロジェクトはシネシュ製油所内に運転モードの切り替えによりHVOとSAFを生産可能な設備を新設するもので、2026年にHVOの商業生産を開始し、SAFの併産も視野に入れているという。
また三井物産は、製造事業への出資に加えて、主にアジアからの原料調達や製品販売先の開拓を担い、バリューチェーン全体で事業を推進。同HVO/SAF事業への参画を通じて、ディーゼル分野および航空分野への次世代燃料事業ポートフォリオの構築・拡大を図るとしている。