新たな市場を創造する「イノベーション2.0」を目指せ
そこで必要となるのが、「イノベーション1.0」だ。これは、一見不可能な顧客の要求を叶える“革新”を意味する。見事達成できればマージンが増加し、顧客の維持・獲得も見込めるだろう。
しかし、それだけでは十分でないとモック氏。さらに必要なのは「イノベーション2.0」だと語る。これは、市場が求めていない、考えもしなかったものを創り出すことだ。スウォッチをはじめ、テスラ、iPhone、ネスプレッソなどといった破壊的製品は、市場からの要求ではなく夢やビジョンに基づいて創られた。まったく新しいものを生み出すことは簡単ではないが、大成功すればマージンが増加するどころか、新たな事業部を必要とするような新しい市場を創造することができる。