2026年4月16日、ストックマークは製造業の経営層およびリーダー層を対象としたオフラインイベント「AI資本経営フォーラム」を2026年5月14日に日比谷三井カンファレンスで初開催することを発表した。

本イベントは、AIの進化が企業経営に与える影響や、AIを競争優位の源泉とするための経営アプローチを中心テーマとする。ストックマークは、生成AIの導入が単なる業務効率化にとどまらず、経営そのものの前提を再考する段階に入ったと認識している。その上で、「AI資本経営」という新たな概念にもとづき、人や組織に蓄積された知見や判断をAI資本として再編し、持続的な競争優位へと変換する重要性を強調した。
製造業分野では、労働力不足や熟練人材の退職による暗黙知の喪失が課題となっており、その知見や意思決定基準をいかに次世代に継承し競争力に転化するかが問われている。一方、既存の多くの取り組みでは生成AIの活用がPoC(概念実証)や一部門内の効率化に限定され、全社的な変革や業務定着には至っていない。
フォーラム前半の主催講演では、ストックマーク代表の林 達氏が「AI資本経営」の転換について解説する。具体的には、人的資本の限界、AIによるビジネスプロセス改革(BPR)、そしてPoC段階で止めず実装につなげるためのロードマップを示す。AIを単なる効率ツールではなく組織の基盤(OS)と捉える姿勢が提案される。
続く特別講演では、博報堂DYホールディングス執行役員/Chief AI Officerである森正弥氏が登壇し、「AI時代を勝ち抜く視点と加速競争戦略」をテーマに、経営者がAI活用における価値創造に向けた視座やリーダーシップについて講演する。
また、パネルディスカッションではLIXILの安井 卓氏ら複数のCxOおよびAI事業推進リーダーが登壇し、AI資本経営やAI BPRを経営判断・組織設計にどう接続していくか、また推進過程のリアルな論点や課題について議論する予定である。
開催の背景には、生成AIの社内導入が進みつつある一方で「データの整備不足」「現場定着の困難さ」「局所最適にとどまる成果」といった課題がある。単なるツール導入ではなく、企業に蓄積された知識や判断をAIと結びつけ、再現可能な資本として活用できる状態の実現が競争力強化の鍵となる。ストックマークは、非構造データの構造化とナレッジ活用、AIエージェントの実装など、企業のAI活用実務を支援してきた。
自社サービスとしては、製造業向けAIエージェント「Aconnect」およびデータ構造化サービス「SAT」などを展開し、情報探索や専門知識のAI組込による業務プロセスの再設計(BPR)を支援している。今回のフォーラムを通じて、AI活用を現場単位にとどめず企業変革と結びつけるための視点と実践知の発信を目指す。
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