2026年8月20日、フォーティエンスは、カルビーが推進するS&OP(Sales and Operations Planning)業務プロセスの変革と、それを支えるDXシステム「C-BOSS(シーボス)」の構築を支援したと発表した。「C-BOSS」は2026年7月からカルビーのすべての関連部門で本格稼働を開始している。
カルビーは2025年10月に策定したグループのDXロードマップの中核的施策としてS&OPを掲げてきた。従来は営業部門がExcelで販売計画を作成していたため、原料確保から生産、物流、販売にいたる多岐にわたる情報を迅速に反映し全体の収益性を把握することが難しかった。近年は物流制約などの課題が顕在化し、S&OPプロセスの重要性と難易度が増していた。その中で、データを基盤とした全社最適の意思決定を実現するための仕組みとして「C-BOSS」が構築された。
フォーティエンスは、「C-BOSS」の構築プロジェクトにおいて、S&OP業務プロセスの設計およびチェンジマネジメント、システム導入の両面から支援した。工場、営業、物流、調達、マーケティング、財務など多様な部門間の論点を整理し、合意形成を推進しながら新たな業務プロセスの設計とその定着まで関与している。
具体的な取組内容としては、経営目標と現場の実行計画を連動させることを目指し、会議体や意思決定プロセスの設計、部門ごとの役割分担(R&R)の明確化、計画粒度や指標(KPI)の設計、意思決定に必要なデータの整備・可視化を進めた。単なる需給調整にとどまらず、継続的かつ効果的に機能するS&OP業務プロセスの定着を重視している。
「C-BOSS」は、AIを活用してバリューチェーン全体を最適化し、利益最大化を図るためのシミュレーションシステムである。原料調達から生産、物流、マーケティング、営業、財務に至る各種データを一元的に管理し、例えばばれいしょ収量や工場キャパシティなどの制約条件も加味して、複数シナリオを短時間で比較・検証できる。
今回のシステム導入により、バリューチェーン全体の収益性を可視化し、部門の垣根を越えて需給・在庫・供給を統合することで、計画精度の向上と意思決定の迅速化を実現した。これにより、市場や物流を取り巻く環境変化にも柔軟に対応できる経営体制の構築につなげている。
フォーティエンスは今後も消費財領域における業務およびITの両面から、企業変革と競争力強化を支援していくとしている。
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