博報堂とパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下、PPIH)は、リテールメディア事業を展開する新会社「pHmedia(ペーハーメディア)」を12月22日に設立し、事業を開始する。
博報堂とPPIHの知見を掛け合わせることで、消費者が買い場で商品を購入するアクションを起点に、認知・興味関心まで遡った「消費者の行動喚起に直結する、最適化された統合型のマーケティングおよび販促活動」が可能になるという。
テレビ~デジタル~店頭まで一気通貫でコミュニケーション設計ができることに加え、PPIHが保有する商品の購買データから消費者像を読み解き、そこに博報堂の持つクリエイティブ力を掛け合わせることで、コミュニケーションの在り方を消費者が受け取りやすい形にアップデートするとのこと。その結果、広告主が伝えたい商品の魅力が消費者に伝わることを実現していくとしている。
pHmediaは、メーカー宣伝部・事業部、メーカー営業部、小売業をつなぐハブ役となり、消費者に最適なコミュニケーションを企画・実行することでメーカーのブランディングと売上向上を実現させる新たなリテールメディアの開発・提供を目指す。これによりメーカーは、商品開発から物流・配荷、商談、広告・販促・CRMなどに至るまで広義のマーケティング活動を購買データ起点で統合的に利用できるようになり、ブランドマーケティング&トレードマーケティング投資の最適化を実現することが可能になるという。
また、PPIHが持つ国内・海外の買い場網、「majicaアプリ」から生まれる購買データ、個客理解力と博報堂の強みであるクリエイティブ・マーケティング力、メディア知見を融合させ、以下のような統合マーケティング&メディアソリューションを開発・提供するとしている。
- メーカーのブランディング・売上拡大につながる統合マーケティングソリューションパッケージの企画・販売
- テレビ~デジタル~店頭を連動させたフルファネル型リテールメディア統合商品/効果検証ソリューションの企画・販売
- マスメディアやSNSと連動した棚づくり支援や、新商品開発/テストマーケティング支援ソリューションの開発・販売
- PPIHの顧客・購買・商品データや博報堂の持つ生活者データ、メディアデータといった両社のデータ活用ノウハウを活かした新たなデータマーケティングソリューションの開発・販売
- 博報堂の「リテールメディアONE」を通じて、pHmedia以外のリテールメディアとも組み合わせてリーチを拡大した上での統合的な販売