この発想をデータ分析に適用すると
この問題は、データに基づいて何かを主張したり、分析した結果を示すときにも同じく重要だ。つまり、いかに十二分なデータを使い、いかに完璧な分析に基づいた根拠を持って結論を出したとしても、実はその間を結ぶ「論理の線」が適切でないと、相手の納得が得られない。
例えば、ビッグデータを用いた緻密なデータ分析の結果、「20代男性はお酒を飲まなくなった」、「20代女性はユニークな料理への関心が高くなった」ことが突き止められたとしよう。
その分析結果に基づいて「若者向けにエキゾチックな外国料理のお店を出す」という結論を出したとしよう。一見「データに基づいた科学的な結論」に見えてしまうだろう。