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BtoB領域の金融決済サービスの現在地──「弥生 請求書カード払い」がWinvoiceを採用した理由

ゲスト:弥生株式会社 内山正彦氏、株式会社インフキュリオン 百合川真人氏

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支払いの効率化、資金繰りの最適化を実現させる中小企業の強い味方

──「弥生 請求書カード払い」とはどのようなサービスですか。

内山:取引先から受けとった請求書をカードで支払いできるという、シンプルなサービスです。クレジットカードを使っていただくことで、実質的なお支払いがカードの引き落とし日になりますので、最大60日後まで支払い日が延び、資金繰りの問題が改善します。キャッシュレスの支払いになることで業務の効率化も図れます。これは中小企業の経営において、非常に大きなメリットだと考えております。

弥生 請求書カード払い
資料提供:弥生株式会社/クリックすると拡大します
弥生 請求書カード払い
資料提供:弥生株式会社/クリックすると拡大します

──このプロダクトに「Winvoice」を組み込むことに決めたのは、どのような理由からですか。

内山:社内では、弊社の既存プロダクトに組み込むFinTech関連の機能群について2023年5月頃から検討を開始し、その中で「請求書カード払い」に着目しました。そこで、以前からお付き合いがあり、電子決済等代行事業者協会やFinTech協会の活動でも顔を合わせる機会が増えていたインフキュリオンさんに、FinTechに関する協業のご提案をお願いしたのが2023年7月頃だったかと思います。

百合川:弊社は「Winvoice」以外のプロダクトもあり、FinTechに関して川上(イシュイング)から川下(アクワイアイング)までトータルでのご支援が可能です。その辺りも見込んでお声がけいただいたのだと理解しています。

内山:そうですね。他の会社からもご提案をいただいたのですが、インフキュリオンさんは金融領域全体を幅広くカバーされており、すでにプラットフォームとして完成したものを持っておられました。このように一定の実績があるといったことから、最終的にインフキュリオンさんにお願いすることを決めたのが2024年4月頃です。

──「弥生 請求書カード払い」のリリースは2024年9月でしたね。それまでにどんなプロセスがあったのでしょうか。

百合川:「Winvoice」を採用するという意思決定をされたのが4月ですが、その前に弥生さまが今回のサービス提供を通じて何を実現したいのか、またどうすれば実現できるのかといった要求整理を行っておりました。5月からはシステムの要件定義を行い、開発・実装を経て、9月末にリリースしたという流れです。

百合川真人
株式会社インフキュリオン Winvoice部 プロダクト責任者 百合川真人氏

──開発において、どのような点に苦労されましたか。

内山:「Winvoice」を使うのにあまり大きなカスタマイズは必要とせず、ポイントとなったのは弥生の認証基盤との連携でシングルサインオン(1度の認証で複数のシステムやサービスにログインできる仕組み)を実現する部分くらいでしょうか。

百合川:そうですね。システム面で大変だったことは、あまりなかったです。「Winvoice」は決済画面のUIも含めて導入企業さまに提供することもできるので、スピーディーな導入が可能になっています。

 Winvoiceの強みの1つでもあるAPIに関しても、例えば決済の手数料を企業単位だけでなく、個別の請求単位で設定ができるなど、細かいところに配慮した作りになっています。そういった柔軟性や拡張性があるため、非常に導入がしやすいのではないかと思います。

Winvoice
資料提供:株式会社インフキュリオン/クリックすると拡大します

──他に、リリースまでのタスクで重要だったことはありますか。

百合川:カード会社さまとのアクワイアリング(加盟店管理)に関する要件整理や、資金立替に係る法的整理、手数料精算などを中心としたビジネススキームの整理といったタスクはありました。後は、ユーザーからの問い合わせ対応に関して、弥生さまと弊社との業務役割の整理や業務フローの作成なども必要でした。

 ブランド、アクワイアラー含め、さまざまなステークホルダーが関与していましたが、弥生さまのご協力もあり、スピーディーに進めることができたと思います。

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この記事の著者

島袋 龍太(シマブクロ リュウタ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社インフキュリオン

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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