デジタル変革を通して、未来のモビリティ企業へ
トヨタのビジョンは、従来の自動車ビジネスの枠を超え、モビリティサービスを軸に社会課題を解決し、持続可能な価値を提供する存在へと進化することだ。両氏は、既存のトヨタの強みも活かしながら、無形のサービスデザインをも強みとする企業文化へとトヨタ全体を変革し、デジタル技術の活用が日常となる新しい企業体制の構築に取り組んでいる。「デジタル化を通じて営みを変革し、営みが変わることで、従業員の意識/価値観・組織の風土/文化が変わる、それによって更に営みが変わるというスパイラル」と語り、「まさに千里の道の一歩を踏み出している」と言う。
また、こうした変革はトヨタ単独ではなく、共感し協力するパートナーと共に進めるものだともいう。トヨタは、百年先を見据え、産業報国を通じて日本の未来づくりに貢献しながら持続可能な成長を目指していると語り、講演を締めくくった。