“人が動くユースケース”の浸透が成否を分ける

栗原:DXにおけるAIの活用や新規サービス創出など「攻めのDX」を推進するには、基盤となる環境整備が不可欠とのことでした。特に重要な項目についてお聞かせください。
白井:まず、システム面では「データマネジメント」が極めて重要です。データが適切に収集され、活用できる状態に保たれているかが鍵です。初期段階で完璧な体制を整える必要はなく、活用目的に応じて段階的に整備していくことが重要です。一方で、活用が先行すると、精度が低いデータを使ってしまい、結果「使えない」と判断されるリスクがあります。整備と活用は並行して進めるべきです。