成功するビジネスモデルに共通する「価値提案」の定義手順
最後に、価値提案の定義手順を整理していきましょう。
- ターゲット顧客に対する価値提案を説明し、必要に応じて価値コンセプトを考えてみる。
- それぞれの価値提案を1つ以上のオファーに分解し、価値論拠、価値レベル、価格レベルの3つの属性を定義する。必要に応じて価値ライフサイクルの定義を行う。
- アトリビュートマップ、戦略キャンバス、価値マップなどを活用して、ターゲット顧客からみた競合他社との違いを可視化する。
これらの手順は、現状のビジネスモデルを確認するための出発点です。皆さんにおかれましては、バンドリング/アンバンドリングによって新しいプロダクトを生み出し、価値論拠/価値ライフサイクル・マップを検証することにより新しい価値を付加するためのサービスのアイディアが生まれてくることを期待しています。
ところで、「ターゲット顧客」はどのように定義するのでしょうか? このビジネス要素は次回のテーマです。
注1) 『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』(クリス・アンダーソン著)を参考。
注2) 『脱「コモディティ化」の競争戦略』(リチャードA.ダベニー著)を参考。