noteは2026年1月13日、投稿されたコンテンツを自動的に多言語化する新機能の試験運用を開始したと発表した。本取り組みでは、Googleの生成AI技術を活用し、note上の日本語テキストコンテンツを英語など複数言語に自動翻訳する。これにより、国内クリエイターの情報発信が世界の読者に直接届く機会が拡大し、海外からの検索・SNS経由の流入増加も見込まれる。

noteではこれまでもGoogle、NAVERとの資本業務提携を通じて、グローバルなプロダクト開発を推進してきた。2025年にはヴァリューズと共同で、検索や生成AIからの流入調査を実施し、noteへのAI経由流入が検索流入の約4倍となっていることが確認された。今回の多言語対応により、世界中の読者に向けたさらなる認知拡大が期待される。
自動翻訳の対象はnoteに投稿されたテキストコンテンツであり、画像・音声・動画は対象外となる。第一弾は英語対応から開始し、今後は他言語への拡張も検討する。クリエイターごとに自動多言語化の対象設定は自由に選択でき、設定変更も随時可能である。
本試験運用は、一部クリエイターの無料記事を対象にスタートし、精度やユーザーへの表示方法、海外からのアクセスの傾向を検証する。2026年春には対象コンテンツや有料記事、メンバーシップ特典記事への対応も段階的に拡大し、グローバル市場に向けた展開を本格化させる方針だ。
経済産業省によると、2023年の日本のコンテンツ海外売上は5兆8,000億円を超え、今後は「新たなクールジャパン戦略」により、2033年までに20兆円規模を目指す取り組みが進む。ただし、現状ではアニメやマンガが海外売上を牽引しており、日本の生活や価値観を伝える文章コンテンツの発信は言語の壁で普及が進んでいないのが課題であった。
noteは、AIによる自動翻訳の活用で、自国内のクリエイターが海外向けプラットフォームや個別の翻訳サービスを介さずに、世界の読者へ直接リーチできる仕組みを構築する。今後もAI活用による翻訳精度の向上・対応言語拡大を進める考えだ。
なお、本取り組みに関心あるクリエイターや企業担当者はnote公式サイトで参加登録が可能となっている。
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