「リーダー」とは、どういう人なのか?
人がついていきたいと思うリーダーに共通する性質や特徴とは、一体どういうものでしょうか。理解を深めるために、まずは、視点を変えて自分自身がリーダーだとしたら「こうありたい」「こうあらねばならない」ことを考えてみましょう。
常に明るくポジティブでいることを心掛けている。リーダーは、何が起きても物怖じせずに堂々としているべき。リーダーとして、内省的で常に学習をしていたい。このように人それぞれの答えがあります。
実際、前回もご紹介したリーダー養成プログラム(リーダーシップ・アクションプログラム)の議論でそうした問いかけをすると、様々な形で答えが返ってきます。
- 「責任を取る」ことです。企業において、部門、役職に応じた役割と責任があり、定義はさまざまかと思いますが、「自分の言葉で説明責任を果たし沙汰をゆだねる」というイメージでしょうか。
(大川電商株式会社 社長 大川さん)- 当たりまえのことですが、「逃げないで向き合うこと」ですね。自分、家族、友達、同僚、上司、困難なこと、嫌なこと、全てから。逃げていたら、何も解決しないどころか、どんどん悪い方向へ行ってしまいますから。
(会計コンサルティング会社 伊藤さん)- 常に勇気をもって立ち向かう気持ちを持ち続ける-昔から気が弱い人間であると思っており、ただ何事にも逃げずに立ち向かう気持ちを持ち続けたい。
(建設会社 Tさん)- 資格者(プロフェッショナル)としての誇りと責任を持つ。
(情報セキュリティ会社 CFO 赤澤さん)- 「ぶれないリーダー」
(不動産管理会社 課長 中町さん)
「責任感がある」「逃げない」「誇りを持っている」「理解しようとする」「ぶれない」といったキーワードが出てきました。これは、自分自身がリーダーとしてこうありたい、こうあるべきだ、という自分視点でのリーダーの特徴ですが、一方、それはついていく人の視点から見るとどうなるでしょうか?