2026年9月1日、マルチブックは、グローバルAI ERP「multibook」に会話形式で会計情報や経営状況を確認できる「AIチャット機能」を同年10月にリリース予定であることを発表した。この新機能は、既存のAI-OCR契約書自動読取やAIリース判定機能に続く、AI活用機能拡充の第3弾である。

開発の背景には、経営者が複雑な操作や経理担当への問い合わせをせずに、multibook上の経営データを迅速に把握したいというニーズがあった。従来は各種画面の操作やデータ確認に手間がかかったが、AIチャット機能導入によりこの課題の解消を目指す。
AIチャット機能は、multibookのどの画面からも右下の常時表示アイコンで呼び出せる仕様となっている。実際の会計データや経営状況をAIとの対話で確認でき、例えば「今月のPLを分析」「外注加工費の推移を見たい」といった質問にも対応する。出力結果は表形式にも対応しており、複数画面を行き来することなく各種帳票や経営データを取得できる点が特徴だ。

チャットで行ったやりとりは「スキル」として保存・再利用が可能で、定期的な確認作業なども効率化が図れる。会話ごとにセッションが独立して管理され、過去のやりとりを個別に出力・確認することもできる。これにより、必要な情報をシンプルかつ迅速に確認できる仕組みとなっている。

同機能は、multibookに登録された実データに基づいて情報を集計・回答するため信頼性が高い。また、一般的な対話型AIと同様の操作感で特別なスキルを習得せず利用できる。日本語・英語の2言語に対応し、設定なしで簡単に言語切替が可能だ。加えて、経営データを外部AIサービスなどへアップロードする必要がなく、セキュリティ面でも安心して利用できる。
今後は、AIチャット機能の拡充として、受領した請求書の添付による仕訳自動起票や、基本操作をAIチャット上で完結できる仕組み、各国固有の会計・税務要件対応といった開発も計画している。これら詳細やリリース時期は、今後検討し確定するとしている。
multibookは、2027年4月1日以降適用の新リース会計基準対応や、12言語・多通貨・複数帳簿に対応したグローバルERPだ。AI活用による経営管理のさらなる効率化を図り、多拠点展開企業の経営企画や経理部門を支援していく。
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