「複業」は会社の問題ではなく、担い手の問題なのかもしれない
――振り返ってみて、複業にはメリットだけでなく、デメリットもあると思われますか。
龍太: 収入や時間のことを考えても、ライフプランを踏まえても、現時点で特に問題はないですね。例えば、ある日ある時間に2つの仕事がだぶっちゃったというときには、外部に求めたりしています。サイボウズの場合は、社外のリソースをパートナーという形で協力を仰ぎ、動いてもらったりしています。
そんなに難しく考えなくていい。複業は、どこの会社でもやれます。実際に「社員から言われればやっていいよ」っていう経営者の方々の声も耳にします。ただ、「本当にやりたい人がいるの?」とも訊かれます。むしろ、そちらが課題なのではないかと思います。首都圏や関西圏で働いている人は本業だけで精一杯で、「副業」も「複業」もやりたい人のほうが少ないかもしれません。