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ケヴィン・ケリーの提言――テクノロジーの受容、固定観念の問い直し、新たな生態系の構築

【特別インタビュー】ケヴィン・ケリー × takram design engineering 佐々木康裕

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未来の大企業を生み出す「エコシステムへの投資」と「複数のビジョン」

佐々木:
 AIやVRによるシフトは、まだ始まったばかりです。今は存在しない企業が未来を作っていくでしょう。ですが、数多くの資産と⼈を持つ日本の⼤企業が、新しい潮流の中で”Endless Newbie”(永遠の新参者)になるためにはどうしたらよいでしょうか。

ケリー:
 大企業は、自らの力では変革できないと思います。だから、イノベーターになる可能性はとても低い。当分は存続できるかもしれないが、イノベーターになることは期待できないでしょう。少なくとも自社が属する業界内でイノベーターになるのは無理でしょうね。車の業界でイノベーションを起こそうとしているのは、車の会社ではないグーグルやテスラ、アップルなど、車会社でない企業です。イノベーションは、外部から起こされます。

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